UO内で用いられる俗称・略称についての一考察

およそ趣味の世界では、その世界の人にしか通用しない俗称・略称がどこにも存在するし、もちろんUOの世界でも存在する。

私がつくづく「ゲーマーってのはスゴい」と思うのは、制作サイドがもったいぶった、大仰な名前を付けていたとしても、プレイヤー側はそのものズバリの「身も蓋もない俗称」をつけて斬り捨てているところだ。

 

例えば、落ちると大喜びするであろう「狂える細工師の動く足」でさえも、「速度足」とバッサリ言いのけてしまう。なんだかんだ言っても、あなたは「速度が稼げる足装備」でしかないんだよ、と言われているみたいである。

速度足はSAで出てきた新参アイテムであるのに俗称がついているのは優秀装備の証と言える。見向きもされないゴミ装備だと俗称すらつかず打ち捨てられるのが関の山だ。

ToL AFでも「剣」「弓」「槍」などと名前すら呼ばれず、ハズレ扱いされているAFもある。あまりにも哀れなToL AFは「はずれタリス」と呼ばれている「Totem Of the Tribe」だ。AF界の頂点に君臨するカメオ(Enchantress’ Cameo)と同時期に出たために「ハズレ」の烙印を押されてしまい、かわいそうでしょうがない。かわいそうでしょうがないが、ダメなものはダメだ。

 

それに引き換え、元祖AFのDoomAFについては、ほとんどのアイテムに俗称がついており、歴史の長さを感じさせる。

私はずっと部族マスクをつけいるので、「白部族(Divine Countenance)」が欲しくて欲しくてしょうがなかった思い出がある。結局手に入らず、手に入れられるGPを得たころには無価値になってしまった。

そして復帰した時に「部族マスクの人はPK」という新説を聞いてビックリした。なんでもその人は、装甲沼ドラ(Shadowが多かったらしい)に乗って白部族を被り、アイアン(War Axe)やハンマーピックを手にしたPKに何度も殺されたことがあるらしい。

確かにそんな外見の赤ネームが現れたら、まず死を覚悟しないといけない。

 

 


 

復帰してから屋上攻略メンバーと話していると、「Ornament Of The Magician」の話題になったことがある。

私より新しく登録した方たちは、このアイテムを「青腕輪」と呼んでいたので、最初何のことを言っているのかわからなかった。私のような老害の古参はこのアイテムを「オーナメ」と呼んでいた。北斗唯一の取引BBSであった信乃助でも確かにオーナメの名前が飛び交っていた記憶がある。

「青腕輪をオーナメだってよ」と嘲笑されているのが手に取るようにわかってしまう。パソコンをマイコンと呼んでいるヤツを見るような感じなんだろうか…。ロストランドをT2Aと呼んでいる私は化石なんだろうか?


一方、OL、LLなどの省略形も味わい深い。

OLについては、歴史のあるUOホームページだと、必ず「オフィスレディの略ではない」と断り書きがしてある。

リッチ(Lich)については、「おじいちゃん」「おじじ」「じじい」など表記ゆれがあるのも味わい深い。古代じじい、原始じじいなどと呼ぶこともあるが、Lich LordだけはLLと呼ばれているのも不思議である。それだけ当時のプレイヤーの記憶に残る強さであったのだろう。

私みたいな老人にとっては、「LL」と聞くとダンス甲子園に出ていそうな感じしかしないのだが…LLヌードルなんてのもあったかな。


私が最も感動?した俗称は、新生「Despise」を「ポケモン」と呼び捨てたことである。

ペット関連のダンジョン → だったらポケモンでいいだろ、的な「雑さ」がたまらなく素敵である。

 

もう一つ挙げるとすれば、ToLシャドウガード四天王の一人、「Ozymandias」を「ヒリュウに乗ったハゲ」と呼んでいる人がいて、これには爆笑してしまった。ネットユーザーのハゲに対する愛憎混じりの感情がここにも現れている。

 


アイテムやダンジョンを俗称や略称で呼ぶのは、単純に正式名称が長すぎるから…というのもあるが、「運営が決めた名称をそのまま使うのは野暮」という気質や、「運営が決めた名称をそのまま使うようなイエスマンにはなりたくない」という反骨精神も感じられる。


UOの俗称や略称を研究すると時間がいくらあっても足りないが、20年以上の歴史があるUOだからこそのものだとも言える。

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北斗の鍛冶屋
北斗の鍛冶屋
北斗・旧ヘイブン鍛冶場に居座っていた迷惑千万な部族マスクの鍛冶屋。
鍛冶屋なのにシャドウガード、エクソダス、ブラダン、MLボス、ハルドゥーンなどに出没する有様。