結局自分が先取りしていたロールプレイ①

以前も私は「MMOにおけるロールプレイを徹底することは重要」と書いた。

しかし、それには「常識」という厚い壁が障害として立ちはだかっていたことを忘れてはならない。以下に自分の体験を記す。

 

いつからそうしていたのかははっきりとは覚えていないが、私は鍛冶屋なので「ロード・ブリティッシュからミノックに封じられた男爵」というロールプレイをずっとしていた。当時は若くて知識もあまりなかったので、「公爵や伯爵を名乗るのもおこがましいから、とりあえず男爵でいいだろう」ぐらいだったと思う。要するに貴族のロールプレイ(以下RP)であった。

UOの歴史から考えても、当時のこの設定はかなり無理があったと思うのだが、これを貫いていた。


しかし、この「ミノックのベーコン男爵」というRP設定には、周囲から相当な反発を受けた。

当時、口さがない連中は匿名掲示板で大々的かつ執拗に叩いていたようである。

20年前から私が一時引退する2007年ごろはSNSはあまり普及しておらず、紹介制のミクシィやGREEなどがあったぐらいだと思う。ツイッターや個人ブログのように全世界に自分の意見を発信出来る手段もなく、匿名で守られながら個人を叩くという掲示板が猛威をふるい、「俺(私)がうざいと感じる。だからアイツを叩く(攻撃する)」という個人的感情を、匿名でネット空間に撒き散らしていた。

面と向かって「おまえがうざい」「UOから消えろ」などと言われた記憶はないが、その掲示板を見て私から離れて行った人もいるのだろうと思うと、悲しいものがあった。今同じことをUO内で言われたなら、即ハラスメント行為で通報するだけのことだが…。

しかし、一時的に引退するまでは友人にも恵まれたし、鍛冶屋としての私を頼ってくれる冒険者も沢山いた。ほぼ毎日オールドヘイブンの鍛冶場に立って修理・強化・作成をやっていたのだから、信用して「修理お願いします」と装備品を渡してもらえることはうれしかった。

私は当時、生産者のギルドを作っていて、こんな私でも慕ってくれるプレイヤーが加入してくれた。当時はかなりの暴君だった記憶がないわけでもないが、それでもついて来てくれていたギルメンがいたのは確かだった。

(その②につづく)

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北斗の鍛冶屋首長
北斗の鍛冶屋首長
北斗・オールドヘイブン鍛冶場に居座っていた部族マスクの怪しい鍛冶屋。
鍛冶屋なのにシャドウガード、エクソダス、DOOM、ブラダン、MLボス、ハルドゥーン、コーガル、スカリスなど、金とレアのニオイがするところ必ず現れるというお騒がせ人間。

現在はブリテイン首長をやってます。

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