パワスクは売ってないし、知り合いもいないし、困ったなぁと思ってたところでルナの銀行に一冊の本が落ちてました。
それによると、1がつく日(1日、11日、21日)に『出会いの草案』というイベントがあるらしい。
20年以上も続くMMORPGであるUOでは、ガツガツした出会いを求めてる人はほとんどいないものの、うっすらと気楽に付き合う緩やかなつながりを求める人は少なくありません。
特に震える小動物のような初心者に手を貸したいと思ってる人は多い。
長いことやってるとやることもなくなるし、新しい刺激を求めちゃいますから。
私だってワコクで困ってる人に出会ったら、多少は手を貸しますよ。存分に恩に着せて。
幸い私は性格も素晴らしいし、可愛らしく素直な人間なので誰もが手を差し伸べるはず。
人の良い北斗民をだまくらかして助けてもらおう。

か弱く誠実なニュービーを装い「パ、パワスクはないですか? 家で病気のおかあさんが死ぬ前に一度でいいからパワスクを見てみたいと言うのです」と声をかけると情にほだされた方々が手を差し伸べてくれました。
ホクトのいいところは人の温かさですね。
私だったら「パワスクってのはこいつのことか?」と馬糞を投げつけてゲハゲハ笑ってるところですよ。
無事、神秘と魔法のパワスクはすきるさんがタダでくれました。
今後の活動に勢いが付きました。
その後、トレハンに連れて行ってもらい、出たお金と宝石とアイテムを図々しく一人でもらいました。可愛らしい人間で良かった。
ありがとう、ホクトの善良な市民たち!
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